意味なし人生ブログ

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スタッフ教育について思う事

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スタッフ教育は大変だぁ。。。

従業員さんを抱えてお店を切り盛りした事のある人だけでなく、店舗において社員として従業員教育を任されたことのある人の多くが「スタッフ教育は大変」と感じた事があると思います。

私もそう思います。

従業員教育と一口に言っちゃいましたが、その対象が「社員」なのか「アルバイト」なのかで教育のやり方も変わってくる事もあるでしょう。

なのでここでは「アルバイト教育」に絞って勝手に持論をつらつらと述べてみたいと思います。

そもそもアルバイト教育をどうすればいいのかわからない。

昔話で恐縮ですが、私が生まれて始めた四半世紀ほど前は教育らしい教育は無く、「見て覚えろ」「やる気あんのか」「お前の代わりなんか幾らでもいるぞ」といった愛の鞭方式が主流だったように思われます。

過去のバイト歴において仕事をちゃんと教えてもらった経験はオープニングで入ったコンビニくらいで、あとは怒られながら覚える感じ(っていうか怒られなければOK)でした。

ロクに仕事も教えてくれないのに感情のはけ口的に怒られてばかりなのでやってられませんが、そういう環境下においては自然と世渡りだけは嫌でも覚えていくものです。

とはいえこうなるのも仕方ないんです、職業として先生やってる教師ですら教育をどうすればいいかの「万能の答え」は持っていないでしょうから私達教育の素人が躓くのもうまくいかないのも仕方がないんです。

仕事を覚えてもらう方法とは。

とはいえ採用した以上は戦力になってもらわなければいけませんよね、それも出来るだけ早く。

なので今時だいたいどこでも「教育マニュアル」的な物は用意されていたりします。

いたりするんですが、残念ながらスタッフ教育の特効薬は「時間」しかないように思われるのです。

アルバイトに任せる仕事は基本的に単純作業になりますが、単純作業であっても環境や人間関係に不慣れなうちはどうしてもミスをしがちですし、接客業のアルバイトであればいくらマニュアルがあってもお客様はマニュアル通りには動いてくれませんので、ある程度アドリブで対応できなければ「戦力」とは言い難いものがあります。

怒られて嬉しい人なんかいない。

早く戦力にするために厳しく教育する方針の会社やお店も少なくないでしょう。

鬼軍曹のような強面の先輩や上司がニラミをきかせて教育と言うよりも監視やダメ出しをして育てていく環境です。

私はこのような環境が超が付くほど嫌いなので、いかに怒られないように表面を取り繕うか、先輩や上司に気に入られるかを考えて作業をするように(場合によってはしてる風に)なりました。

まあこれが効果てきめんで、上手くいくと大した仕事をしてなくても勝手に評価が上がりますし、そうなれば多少のミスも大目に見てもらえるようになるので仕事がやりやすくなってしまうのです。

こういう環境では仕事はお客様を見てやったら負け、先輩上司の顔色を伺いながらやるのが正解、となりますね。

だって怒られるの嫌だし、一生懸命やってるつもりなのに不慣れなせいでミスして怒られるのキツイじゃないですか。

となるとその環境に上手く適応できなければ辞めるしかない、となります。

その「叱り風の怒り」必要ありますか?

先ほども書きましたがアルバイトに任せる仕事はほぼ単純作業なはずです、接客は単純作業ではないとはいえ、基本的な「型」はあります。

であれば慣れるまで繰り返しやって覚えるしかないですし、教育担当者が出来る事は「予習・復習」のサポートと「ミスした時のフォロー」ぐらいしかありません。

あとは時間が彼らを育ててくれるのをじっと待つんです。

故意ではないミスを怒っちゃダメです、萎縮しますし場合によっちゃ嫌われます。

ぶっちゃけ大した給料でもないのに、なんで怒られてまで嫌いな奴のいう事聞いて頑張らなきゃいけないんだ?

って思われると思いません?私ならそう思います。

もちろんミスしたスタッフにヘラヘラとご機嫌取りをする必要はありませんが、教育とやらをやらなければいけないのなら嫌われるより好かれた方が上手くいくはずです。

人間不思議なもので、

私はよっぽどの事が無ければスタッフに「怒」の感情を向ける事はありませんし、「頑張った結果のミスは責めないから次取り返せ」としか思わないように心がけてます。

店がヒマな時には「適当にサボれよー」と声をかける事もありますが、まあそう言われてサボるタイプはまず居ませんね。

気持ちの余裕を持って(見せて)接していると、優しさが連鎖していくというか自然と「みんなでフォローしあって頑張ろう」の空気感は出来上がってきます。

一旦この空気が出来ると強いですよ、まずシフトに変な穴が開きません。

強制させられない雰囲気があれば結構みんな自然に頑張っちゃうもんです。

特に募集しなくても身内の紹介で退職者のシフトも埋まっちゃうもんです。

それでもビシバシ「教育」しますか?

言われてすぐに出来るもんなら誰も苦労しませんよね。

頑張ってるつもりでもそう見えなかったり、確認したつもりでも抜けがあったり。

仕事なんでそれじゃいけないんですが、育つまでは仕方がない。

暖かい目で見守ってやりましょう。

というスタッフ教育についての持論でした。

ちなみにイライラする事くらいありますよ、多々。

でもそれは極力見せないようにイライラしたら我慢します、落ち着くまでさりげなく席を外したりして。

「怒」の感情を出して上手くいく事なんてまあ無いですね。

怒りに任せた正論で畳みかけるよりも、庇ってやる優しさを見せた方が結果的に人って育つ気がします。

みなさん優しい人はお嫌いですか?