続、マツコと鈴木奈々、あと飽きっぽい私
マツコと鈴木奈々はどこいった?
さて、嫌々ながら農作業(主にサトウキビ収穫)にかりだされていた私は高校生になると農作業だけでなく、親父が生コン屋で働いていたこともあり建設関係のバイトにも度々駆り出された。
炎天下のなかビル建設現場で熱中症(当時は日射病なんて呼ばれてたかな)でぶっ倒れもしたし、小型クレーンのフックがヘルメットに直撃して吹っ飛ばされたりもした。あと足場に上り下りしている最中に上から工具が降ってきて目の前を通過したり、逆に持ってた工具を落としたりと今思い出してもすべてゾッとする事ばかり思い出される。辛かった。
農作業からの解放、そして新たなる苦悩
大学では当時私の中での都会の象徴であり憧れであったコンビニバイトを始めた。でも人になじめず気が付けば当時の大手コンビニチェーンを全制覇するほどコンビニを転々としていた。これはこれで辛い。
就活はもう、やりたい事だのなんだの言ってられるほど求人もなく(のちに超氷河期と呼ばれる事になる時代らしい)卒業単位ぎりぎりの私を何とか雇ってくれる会社を探した結果、結ばれたのは建設会社。嫌だったけど一人暮らしで生活費稼がなきゃいけなかったし雇ってくれるだけありがたいと思うことにした。
そんな建設会社も3か月後には退職したのだが、そもそも文系学部出身の私を雇ってくれそうな職場はほぼ営業。でも当時は内気でなかなか人になじめなかった私が営業なんて出来るわけがないと自分で決めつけて、何としてでも営業以外でと探し回って雇ってくれたのがこの会社なのだが施工管理部門に配属された私は結局何もできず努力もできずゴールデンウイークで心が折れて3か月で退社。当時唯一の拠り所だった彼女に振られたのもこの辺りだった。
当時の若者の夢にありがちな事
高校時代からバンドを組んで音楽活動をやっていたのだが、大学時代にコンビニバイトで出来た当時数少ない友達とバンドを組み、メジャーデビューを果たしてビッグになるぜ。なんて夢っぽいものを追いかけるフリをしていたのもこの辺り。ライブしたりオーディションを受けたりとそれっぽいことはやってみたもののメンバーと喧嘩してサヨナラ。好きな事は仕事にするもんじゃない、好きじゃない事で稼いだ金で好きな事をすればいいんだ、と自分に言い聞かせる。
そして自由なフリーター時代の到来。レストランのウェイター、引っ越し屋、鍋居酒屋で皿洗いとホールの手伝い、2日で逃げ出したけど一張羅のスーツ着てホストもやりました。キムタクっぽいロン毛でした。
そしてお金に困った私がたどり着いたのがパチンコ屋。まかない二食付き。ヤバくない?人間一日二食食えれば十分だ。私はタバコを吸わないのでパチンコ屋の空気の悪さは辛いなんてものでは無かったが時給のよさとまかない二食の魅力には抗えず、結局ずるずると社員として勤める事になるのだが、このパチンコ屋、待遇が抜群によくて頑張れば頑張るだけ稼げたしちゃんと休みもとれた。いまだに関係が続く腐れ縁の仲間もできた。あ、奥さんもこの会社で出来たんだった。
人生は上手くいかない前提で歩むもの
このままパチンコ屋で居続けるのも悪くないぜとも思ったが、そうは問屋がおろしてくれずパチンコバブルの終焉とともに経営不振の波が訪れアラフォーにして再びフリーの身に返り咲く。しかし待てよ、22歳フリーターとは年齢もだが背負うものがあまりにも違いすぎる。増やしすぎたのだ。もちろん自分の意志だが。
「住宅ローン、可愛い子供、ちょっとちょっと世界が違うぜ」なんて歌(BOOWY)もあったがまさにそれ。この状態でフーテンの寅さんを気取るわけにはいかなかったが、幸い今の境遇に収まる事が出来た私はラッキーだったと思う。休みはないけどね。
うん、誰も読まない自分語りを長々とやってみたが気分は悪くないぞ。
話を前エントリーの序盤まで戻そう。
現状に行き詰まりを感じて「マツコ会議」でマツコにアドバイスを求める鈴木奈々が、プライベートで親交のある加藤茶に言われた言葉。
「自分に飽きちゃいけないよ」
こうやって振り返るとあれやこれやと手を付けて「飽き」とは無縁の半生を送ってきたようにも見える私だが、結局のところ今まさに辞めようとしている軽貨物業も含め、単に飽きっぽいだけなのかもしれない。
店に関しては従業員さん達の生活もあるし、おいそれと辞める事は出来ないが自分一人で切り盛りする店ならとっくに辞めていだろう。たぶん。
飽きないものは見つかるのか?
改名したブログタイトルを「意味なし人生」としたのだが、これまでの半生に明確な意味があったかと問われたとして意味はあったと言えなくもないが、じたばたとその日暮らしを繰り返して今に至っただけで特に意味はないと思う気持ちの方が強い。
コロナ禍とやらに見舞われてからは仕事して飯食って酒飲んでゲームして寝るだけの毎日だ。さらに意味がなくなったかもしれない。
おそらく軽貨物業はこのまま廃業の流れになりそうだがもう少しお金を稼ぎたいとは思うので現在2度目のFXに挑戦中、苦戦中。我ながら馬鹿だなと思う。
最後に
鈴木奈々さん、あなたが感情をむき出しにしながら「必要とされたい」とあがく姿にちょっと私も感情を動かされましたよ。マツコさんも言ってましたが、あなたはまだまだテレビにとって必要な人間だと私も思いました。
久しぶりに自分の半生も振り返れたし、ありがとうございますと言いたいな。
ファンレターを送る趣味はないのでここで勝手に思ってるだけなんだけどね。