継がれていく父の想いと父への想い
気が付けば父の背中を追っていた息子
今週のお題「お父さん」
スポット便ドライバーとしてはまだまだ駆け出しの私ですが、それでもこの仕事を初めてから日本全国色んなところに行かせていただきました。
この仕事の楽しみの一つに「納品先近隣で食べる食事」がありますが、振り返れば主にラーメンばっかり食ってる気がします。やっぱラーメンはご当地グルメでもあり国民食でもあるんだなぁと再認識です。
かつて長距離ドライバーだった父
ところで私の父は昔10tトラックのドライバーをやってまして、主にいすゞニューパワーのウイング車を駆って関西から主に中国地方・九州地方へ長距離メインで走っていました。
私も学校が休みのたびに父の運転する10トンの助手席に乗せてもらい、あちこちに連れて行ってもらったものです。
父が好んで乗っていたいすゞニューパワーV10(ゴリラ顔)は型落ちで非力だったのかいつも登坂車線をノロノロ登り、平地でも他の10tにガンガン追い越されていたので子供心に悔しい思いをしたものですが、父はその度に笑顔で「事故無く荷物を運ぶのが一番大事だから運転で無理をしちゃいけないんだよ」と優しく教えてくれました。
それにしても父が連れて行ってくれる食堂はどこも美味しかった記憶があり、今思えばネットも無いのに昔のドライバーはなんで当たり前のように美味い食堂を知っているんだと感心しきりです。
父の教えは「安全運転」
その後父は関西から地元である九州にUターンで戻ったのを機にドライバーの仕事を退きましたが、長距離ドライバーへの憧れはひっそりと私の中に息づいていたようで、父がドライバーだった年齢から約20年程遅れて私もドライバーの仕事をするようになりました、とはいえ最大積載量350kgの軽貨物ですが。
ただし10tトラックだろうが350kgの軽貨物だろうが
「事故無く荷物を運ぶのが一番大事だから運転で無理をしちゃいけない」
事には変わりませんね。
父は心配なのか度々「まだドライバーやってるのか?事故の無いように気をつけろよ」と出来ればドライバーは辞めてほしいような本音をチラつかせつつも気遣ってくれます。
父の日にプレゼントを贈るのも良いけれど、
「いくつに鳴っても息子は父の背中を追って頑張ってるよ」という姿で感謝を伝えるのもひとつの形としてアリかなと思うプレ父の日のお話でした。